総合カタログ
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+S=Fµ W•F : 摩擦抵抗(kN)S : エンドシールの抵抗(kN)µ : 摩擦係数W : 垂直方向の荷重(kN) Ve • 60T=100 • 1000hr: 1時間当たりの給脂回数(hour)T Ve : 速度(m/min)1-8式 1.11式 1.121.7.1 グリース(GREASE)リニアガイドウェイにはリチウム系グリースが出荷前に充填されています。取付後、100Kmまたは3~6ヶ月毎に給脂することを推奨します。グリースニップルや配管を通して給脂することも可能です。一般的にグリースは送り速度が60m/minを超えない場合か、冷却効果をあまり必要としない場合に効果的です。1.7.2 オイル(OIL)オイルの粘度は、32~150cStのものを推奨します。標準で付属するグリースニップルをオイルの配管継手に取替えて下さい。オイルはグリースより蒸発しやすいため、オイルの供給が十分であるかどうかをご確認ください。潤滑不足の場合レールは異常摩耗のため寿命が短くなります。推奨の給油量は0.3cm3/hrで、使用状況により調整してください。オイルは各種の荷重や速度に使えますが、蒸発するため高温環境にはお勧めしません。1.6 摩擦抵抗前述のように、リニアガイドウェイはボールの回転運動により、一種の転がり案内をしているため、摩擦係数は従来のすべり案内に対して約1/50となります。一般的にリニアガイドウェイの摩擦係数は約0.004でシリーズにより若干異なります。基本静定格荷重の10%以下の荷重である場合、ボール同士から発生する抵抗よりグリースから発生する抵抗の方が大きくなります。対照的に、10%より大きな荷重の場合、ほとんどが荷重から発生する抵抗になります。エンドシールの抵抗は仕様によって変わるため、その数値は各章に記載しています。1.7 潤滑リニアガイドウエイは適切な潤滑をしなければ、転がり部分の磨耗が増えます。長期的に使用すると寿命を短縮する主な原因になります。潤滑剤には下記の効果があります。転がり部の摩擦を減少させ、焼付けを防止、磨耗を減少摺動面の間に油膜を生じさせ、転がり疲労の寿命を延長防錆の効果

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