総合カタログ
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( ( ( 0.0µ=0.01µ=0.005µ=0.01µ=0.10.10.2)%0)%050=µ=µ=µ0)%率効械機率効械機率効械機(1)高効率および可逆性図2.2:ボールねじの機械効率(2)予圧および高い剛性によるバックラッシュの解消(3)高いリード精度(4)寿命の予測図2.3:接触溝の形状1009080706050403020100° 1° 2° 3° 4° 5° 6° 7° 8° 9° 10°リード角 (度)10090807060ボールねじ50403020100° 1° 2° 3° 4° 5° 6° 7° 8° 9° 10°リード角 (度)サーキュラアーク溝µ=0.00310090807060ボールねじ50403020100° 1° 2° 3° 4° 5° 6° 7° 8° 9° 10°µ=0.003リード角 (度)逆作動直線運動から回転運動ボールねじ回転運動から直線運動台形ねじ正作動ゴシックアーク溝台形ねじ台形ねじ45°45°45°1/3で済みます。図2.2はボールねじの機械効率を従来の台形ねじと比較しています。ボールねじはねじ軸とナット間の接触が、転がり摩擦である為に機械効率は90%を上回り、所要トルクは従来の台形ねじの約ボールねじは、ボールとねじ溝間の接触摩擦を減らす為にねじ溝の面を超仕上げしています。ボールねじ運動中はねじ溝内部のボールの均一接触と転がり摩擦により摩擦係数μは低くなり、またボールねじの機械効率は高くなります。それにより、ボールねじ運動中の駆動トルクが低く、駆動モータ出力を押さえることができ、コストダウンとなります。当社では、設計上でのボールねじの効率を保障する為に効率テスト機器を備えています。バックラッシュは、各種予圧方式においてゴシックアーク溝(図2.3)を採用することで最小に抑えることができ、また軸方向すきまはボール公差で調整することができます。コンピュータ数値制御(CNC)工作機械をはじめ、一般産業機械に使用するボールねじは、軸方向すきまをなくし、かつ弾性変形を最小とし、剛性を高めることができます。これらのCNC機械におけるシステムの高剛性と位置決め精度を実現するには精密ボールねじの予圧方式が望ましいですが、過度の予圧は運転時の摩擦トルクを高めます。この摩擦トルクは熱を発生し、寿命を短くするため、選定にはご注意ください。予圧摩擦トルクにより生じる熱によりボールねじが伸び、かつ昇温中の機械の繰返し精度および位置決め精度を不安定にします。当社では最大で基本動定格荷重の8%を超えないことを推奨します。高い精度を必要とされる用途に対しては、最新設備によりISO、JIS、DIN規格などご要望にお応えします。従来の台形ねじ(ACMEねじ)の寿命は接触面の摩耗に影響されます。これに対しボールねじの寿命は主として金属疲労によって決まります。設計、材質、熱処理および加工に細心の注意が必要です。当社ボールねじは予測される寿命期間内は信頼性が高く、またトラブルのないことが実証されています。ボールねじの持つ寿命は設計、品質およびメンテナンスを含む幾つかの要因によって決まります。しかし、主な可変要因は基本動定格荷重(C)です。ねじ溝断面形状の精度や材料の特性、表面硬度は動的軸方向荷重に影響を及ぼす基本要因です。2-2

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